球形から椅子の形態を探る

2023

球形から椅子の形態を探る

Product Design / Experience Design / Research

座ることのできないかたちに座る

球形という“座ることのできない象徴的なかたち”を二つに分けることで、この椅子は座るための機能を獲得します。二つのパーツを重ね合わせると、その形は再び球形という象徴的な形態へと戻ります。

この開閉による形状の変化は、単なる機能の切り替えではなく、「座る」という行為そのものを意識させるための構造でもあります。さらに、この椅子は球面を底としているため、誰かが座ったあともしばらくゆらゆらと揺れ続けます。その揺れは、そこに人がいた時間や気配を感じさせ、座る前後にある出来事や、再び開いて使われる未来を想起させます。機能と象徴のあいだを往復しながら、椅子という存在に時間的な体験を与えることを試みたプロジェクトです。

Type

Personal Project / Research

Material

FRP

Photography

Takeru Ikeda

Year

2023