絵を描くように音楽を作りたい
SONO DESIGNERは、線を描くという行為を起点に音を生成し、身体の動きと聴覚体験を結び直すために制作しているサウンドインターフェースです。画面上をなぞる位置、速度、筆圧などをもとに音の高さや音量、音色を変化させ、演奏と描画が同時に立ち上がる状態を目指して設計しています。単なる楽器アプリやドローイングツールではなく、線を引くことそのものが思考や身体性の痕跡として音に変換される体験を探っています。
本プロジェクトでは、UI設計、サウンドロジック、描画表現、録音・ループ再生の仕組みまでを一体で検討しながら、デジタル環境における新しい演奏感覚を模索しています。特に、線の軌跡が時間とともに消えていく描画や、ストロークと同期して音が反復される挙動を通じて、視覚と聴覚の両面から身体の存在を感じられるインタラクションを目指しています。
描かれた線は、音と同期したひとつのタイムライン上の要素として記録されます。
タイムラインでは、それぞれの線が発音されるタイミングを視覚的に確認しながら、位置の調整、複製、削除などを行うことができます。画面上の線をタップすると、対応するタイムライン上のアイテムがハイライトされ、描画された痕跡と時間上の構造を行き来しながら編集できるようにしています。
開発過程では、描画の仕方によって音の印象がどのように変化するかを繰り返し検証しました。線の長さ、速度、重なり、リズムといった視覚的な差異が、そのまま演奏体験の差として立ち上がる構造を探っています。
制作にあたっては、国内外のアーティストや音楽経験者、音楽制作に馴染みのないユーザーからもフィードバックを受けながら、描くことと鳴らすことが自然に接続される感覚を調整してきました。
単に機能を追加するのではなく、UIの密度、線の消え方、ループ再生時の見え方まで調整し、描いた痕跡が音の記憶として残るような体験を設計しています。
Type
Personal Project / Research
Year
2026